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艫Pータイ小説【投稿】

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N編集長
VISITOR

素人玄人問わず!皆さんの自由な発想で物語を投稿して下さい!人気作品は書籍化もあるかもしれません!

注※ このスレには感想等、読者さまのコメントはしないで下さい。

No.1
2007/08/14 02:43 ID:oBZiW4hGs6
holahola
VISITOR

【呪いの手紙】
 
柏木涼子は毎日、手紙をもらう。
毎日、同じ女の子から。  毎日、校門の前で。  毎日、まったく同じ内容の手紙を。

『・ぜんりゃく
 ・って、堅苦しいあいさつは抜きにしまして
 ・たぶん、怒ってるよね?
 ・いっぱい、意地悪したもんね。
 ・こっそりノートを破いたり、
 ・ロッカーにネズミの死骸を入れたり…
 ・しかたないよね、酷いこといっぱいし
 ・てしまったものね。
 ・やめるよ、もうあんな事。もう二度とやめ
 ・るから、許してください。 智恵美』

涼子と智恵美の確執は、ある男子生徒との恋愛から始まったものだった。
その男子と涼子は恋人同士となり、智恵美は恋に破れた、という訳だ。それから、智恵美の嫌がらせが始まった。
ロッカーにネズミの死骸を入れられたり、カバンの中にカミソリを入れられたり……誰かに、校舎の二階から赤い絵の具の水をかけられた事もあったが、これも智恵美だろう。

No.2
2007/08/15 17:09 ID:B84RXgmk.Q
holahola
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しかし、突然、嫌がらせが無くなり、智恵美が校門で手紙を渡すようになった。

「ねえ、仁科さん。もういいから。もう分かったから」 涼子はそう言うのだが

「お願い!手紙を受け取って。私の気が済まないから。本当に悪いと思ってるの!!」

智恵美にそう言われ、仕方なく涼子は毎朝、手紙を受け取るのが日課になってしまった。

しかし、智恵美から手紙をもらい始めたのと同じ頃から、体調が悪くなっていった。

一日、一日…どんどんと体調が悪くなっていき、ついにはベッドから立つことすら出来なくなった。

母親が心配して、医者を呼んだが原因は分からず、病状は悪化するばかりだった。
そして、そんな状態でも、毎日智恵美はお見舞いに来ては、同じ内容の手紙を置いていった。

そんなある日、祖母が田舎から訪ねて来た。
祖母は慌てた様子で、涼子の部屋に入って来た。
そして、ベッドから見上げる涼子の顔を驚きの表情で見下ろした。

「や、やっぱり…」

No.3
2007/08/15 17:11 ID:B84RXgmk.Q
holahola
VISITOR

「あんた、呪われてるよ!」

「の、のろ…われてる…って…」

祖母は数珠を握りしめ、涼子の部屋を見渡した。
そして何かに気づいたように、涼子の勉強机に駆け寄って、引き出しを開けた。
中には大量の、智恵美からもらった手紙が入っていた。

「これだ!」
祖母は持っていた袋の中に、手紙の山を突っ込んだ。
「こんなモノ持っていちゃいけない!すぐにお祓いしてもらわないと!」
そう言うと、祖母は手紙をかき集めて、家から飛び出して行った。

その日から、グングンと涼子の容態はよくなっていった。
同時に、智恵美は姿を見せなくなっていた。

No.4
2007/08/15 17:12 ID:B84RXgmk.Q
holahola
VISITOR

それから数日後。
涼子は、ふと引き出しの隅に、智恵美の手紙が一通だけ残っているのに気が付いた。
何気なく手紙を手に取った涼子は、思わず悲鳴をあげた。
呪いの正体が分かったのだ。

 怨念のこもった部分。
 たった一行。

涼子は手紙を縦に読んだのだった。

No.5
2007/08/15 17:21 ID:B84RXgmk.Q
holahola
VISITOR

【テトリス】

テトリスのようだ。と彼は言う。

その港に届けられるコンテナの数は、一日に500を下らない。

そのどれもが、ちゃんとした受け取り手がいるとは限らない。
受け取り手の居ない、宛先不明のコンテナは、そのまま埠頭の片隅に山積みにされる事となる。

受け取り手が現れれば、保管代金と引き替えにコンテナが運び出されていく。

たまたま運び出されたコンテナが、山の真ん中ほどで、そこへまた新しく受取人不明のコンテナが来れば、その空いた穴へスッポリと収める事になる。
クレーンの操縦士の腕の見せ所であり、山城操縦士が「テトリスのようだ」と言うのはそういう時だった。

精確に揺れを止め、音も立てずにスッポリとコンテナが収まった時には、得も言われぬ快感があると言う。

No.6
2007/08/15 17:30 ID:B84RXgmk.Q
holahola
VISITOR

ある日、いつものように受け取り手の居ないコンテナが届けられた。

そして、いつものように山城操縦士の手によって、音も立てずにスッポリとコンテナの山の真ん中に収められた。

それが、3ヶ月前の夏だった。

季節は秋から冬になろうとしており、コンテナの受け取り手は現れずに、ずっとコンテナの山の中に放置されていた。
保管期限が切れると、コンテナは港湾局の役人の前で開けられる事になっている。
受け取り手の無いコンテナの中身は、潰れた貿易会社の輸入品である事がほとんどだった。
そのコンテナは、再び山城操縦士の手によって、コンテナの間から抜き取られ、役人たちの前に降ろされた。

そして、コンテナの扉が開かれた。

途端に、茶色いドロリとした液体がコンテナから溢れ出し、役人たちの足下を覆った。
そして、あまりの腐敗臭に、その場に居た全員が激しく嘔吐していた。

それは100人を越える人間の死体だった。

難民たちが、日本への密入国のためにコンテナに潜んでいたのだ。
そして、隙を見てコンテナから脱出するはずが、山城操縦士の見事なクレーン捌きによって、扉を開ける事も出来ず、コンテナの中で次々と死亡し、腐敗していったのだった。

No.7
2007/08/15 17:32 ID:B84RXgmk.Q
holahola
VISITOR

【髪の長い女】

深夜、義則が愛車を走らせていると、髪の長い女性に呼び止められた。

女は人気のない路地に立っていて、義則の車が近づくと、ふわりと手を挙げたのだ。
その手につられるように、義則は車を止めていた。

近くでみると、異常に髪の毛の長い女だった。髪の先は腰の辺りまである。

「こんな時間にヒッチハイクですか?」
義則がそう声をかけると
「すいません、道に迷ってしまって……」
「分かる場所まで乗っていきますか?」
「いえ、道だけ教えていただければ大丈夫です」
「どこへ行きたいんですか?」
「花園墓地の近くなんです……」
「こ、こんな時間に墓地ですか……?」
「ええ、近くに知り合いが住んでまして」

No.8
2007/08/15 17:34 ID:B84RXgmk.Q
holahola
VISITOR

義則は薄気味悪さを感じたが、車から降りると、丁寧に道を教えた。
女からは何故か土の臭いがした。

道を教え終わった義則は、車に乗り込み、深々と頭を下げる女性を残して走り出した。

と、窓の外を見ると、もの凄い形相で先ほどの女が走って、車についてきていた。
長い髪を振り乱し、目をひんむいて、片手でバンバン!と窓を叩いてくる。

「うわっ!」

義則は、女のあまりの形相に、一気にアクセルを噴かして、車の速度を上げた。

突然、「ぎゃああああああああああああ!!!」
と言う悲鳴が聞こえ、女は背後に見えなくなった。


震える手でハンドルを握り、義則は家に帰り着いた。
車のドアを開けると、バサリと音を立てて何かが足元に落ちた。
見ると、長い髪の付いた肉片だった。
義則は、女の髪の毛をドアに挟んで走っていたのだった。

No.9
2007/08/15 17:35 ID:B84RXgmk.Q
たーし
MEMBER

ひま 今日は寝る おやすみなさい

No.10
2008/04/20 03:58 ID:MNEX.fJMDo
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